研究課題/領域番号 |
26293087
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
奥村 康 順天堂大学, 医学部, 教授 (50009700)
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研究分担者 |
秋葉 久弥 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60338316)
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連携研究者 |
小島 裕子 順天堂大学, 医学研究科, 助教 (60231312)
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研究協力者 |
蒲池 史卓
原田 紀宏
安倍 能之
一色 琢磨
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 免疫学 / 自己免疫疾患 / アレルギー疾患 / 炎症 |
研究成果の概要 |
本研究は、抗TIM-4抗体の抗炎症作用のメカニズムを明らかにするために、喘息・肺炎症モデルマウスを用いてTIM-4分子の病理的機能を解析した。結果、TIM-4がマスト細胞上のLMIR5と結合してサイトカイン産生を誘導する、一方でTIM-3とも結合してTIM-4/LMIR5結合によるサイトカインの産生増強に対して抑制的に働くことが明らかとなった。LMIR5とTIM-3の発現の変化とそれに伴うTIM-4との結合のバランスがアレルギー性炎症の病態形成に大きく関わっている可能性がある。
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自由記述の分野 |
免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、TNF-αなど個々の炎症性サイトカインを標的にした抗体医薬品は実用されているが、多種の炎症性サイトカイン産生を総合的に根本から抑制することが可能になれば、個々の抗サイトカイン抗体療法に抵抗性を持つ患者さんの治療に繋がる。また抗TIM-4抗体による抗炎症作用は、関節炎に留まらず、他の難治性慢性炎症疾患の新たな治療ターゲット分子になる可能性があり、またsTIM-4は補助診断あるいは治療効果や予後予測に際して有用なバイオマーカーになる可能性がある。
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