研究課題
基盤研究(B)
肺の慢性炎症である喘息において、実験動物及びヒト疾患のどちらでも血清中のアルギナーゼIが上昇していることを証明し、肺の炎症組織から由来し上昇したアルギナーゼIは、血清中のアミノ酸であるアルギニンを消費低下させる。その結果、気管支を拡張させる為の一酸化窒素合成酵素(NOS)による一酸化窒素(NO)の産生が低下し、喘息病態が悪化する。さらに、健診で、血清アルギナーゼIは、酸化ストレスマーカー(8-OHdG)と正の関連性を有し、アルギニンと負の関連性を有し、血清アルギニン及び血管内皮細胞のNO産生を制御し、動脈硬化に関与していることが判明した。
分子予防医学