直交半直線交差グラフ(平面上の水平あるいは垂直な半直線の集合を点集合とし,直交する二つの半直線に対応する点対を辺で結んで得られるグラフ)の理論を更に発展させました.このグラフはナノ回路の耐故障設計に応用されますが,超大規模グラフになるため効率的なデータ構造と高速なアルゴリズムが必要になります.まず,OBDD(Ordered Binary Decision Diagram)が超大規模直交半直線交差グラフの効率的なデータ構造であることを明らかにしました.また,ナノ回路の耐故障設計において重要な役割を演じる「グラフの双辞書式順序問題」を凸グラフに対して解く高速な並列アルゴリズムを提案しています.
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