ソフトウェア開発では軽量かつ効果的な追跡性リンクの確保が重要である.しかし既存研究の多くは事後に情報検索技術を用いて精度が悪いという問題があった.事後アプローチとは異なり,本研究では新しい軽量な事前アプローチ(TCCと呼ぶ)を提案した.TCCは追跡子(グローバルID)として,Gitなどの分散版管理システムが用いるハッシュ値を使う.TCCはテキスト文字列のコピー&ペースト時に,コピー内容に自動的に追跡子を埋め込むため,利用者が明示的に追跡子を埋め込む必要はない.また,その際に参照先のデータをローカルリポジトリに格納するので,URLのリンク切れの際も保守時に参照先の内容を閲覧できる.
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