IoTにおける膨大な数のセンサーデータの処理に際し、プライバシ情報の漏洩リスクを抑えつつ、パブリッククラウドの計算機資源を有効に活用する秘匿分散統計解析手法の研究を行った。提案手法は複数クラウド環境に秘匿分散してデータを収集、分析することでデータ漏えいリスクを低減しつつ、正確な統計指標を得ることができる。 本研究では、同手法のプロトタイプ実装を行うとともに、実用化に向けて、DHTを用いた拡張性の実現や分散トランザクションの仕組みによる堅牢性の高いデータ処理の仕組みを提案した。また、複数のビジネスケースへの応用を検討し、スマートホームにおける応用例について試験実装しその有効性を確認した。
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