我々が世界で初めて開発した現実的な計算量で解けるRC4の平文回復攻撃を拡張し,さらに効率よく平文を回復する方法を提案した.これはSSL/TLSの安全性評価につながっている.さらにSSL/TLSでの実装方式として使われるOpenSSLにおいてのキャッシュタイミングアタックについて考察し,特にクラウド環境での利用における脆弱性の存在を与えた.次に量子コンピュータに耐性のある公開鍵暗号として期待されている高密度ナップザック暗号について評価し,効率的な暗号解読手法を提案した.また本研究の中心テーマである軽量暗号の評価として,CAESARプロジェクトへの提案を含むいくつかの暗号方式の安全性評価を行った.
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