本研究は、サッカーなどのチームスポーツの競技者のように対象自体が変形し、かつ、似たような特徴を持つ複数の対象が近隣に存在する中から、目的の対象を検出し追跡するための識別器の構成手法を確立することを目的とした。近接する類似の特徴量を持った対象と目的の対象を識別するため、目的となる対象の変形を予測し、予測された変形後の形状を手掛かりに対象の同定、追跡を行う。対象の輪郭線上の特徴点を追跡することで対象の形状を検出し、特徴点の移動速度、および、移動速度の微分(加速度)を求め、対象の形状変化を予測する。特徴点の移動速度だけでなく、加速度(二次の項)まで用いることで、より正確な形状変化予測が可能になった。
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