研究課題
本研究では,エージェントの振舞の文化適応に関して,海外協力機関と共同実験を実施することにより,以下の研究課題に取り組んだ.1-3の研究課題を通して,仮想空間内のエージェントの非言語行動を文化的に適応させることにより,インタラクション評価が向上することを検証した.1)2014年度 エージェントのうなずきの文化間比較:日本,デンマークで録画された対話コーパスの動画を分析することにより,人間同志のうなずきタイミングの文化差をエージェントに実装した.デンマークのオールボー大学において,日本とデンマークそれぞれの文化のうなずき行動を実装したエージェントと人間のインタラクション評価実験を行うことにより,エージェントに対する印象変化や話し手の発話長の変化などを比較した.研究成果は,雑誌論文1件,国内学会発表3件,国際学会発表2件である.2)2015-2016年度 エージェントの身体操作の文化間比較:身体操作は,髪触り,顔さすりなどの身体接触行動である.この身体操作の公的な場での許容度は文化によって異なる.日本およびイギリスで録画された対話コーパスの動画を分析することにより,日英の身体操作の発生頻度と種類等を数値化した.また,日本人に特有な身体操作をエージェントに実装した動画を作成し,Web上で公開実験を行うことで,世界各国から日本人の身体操作に対する印象評価実験を実施し各国の印象を比較した.研究成果は,国内学会発表4件,国際学会発表1件である.3)2015-2016年度 エージェントの対人距離の文化間比較:2体のエージェントを用いて仮想空間で対話をするための接近実験環境を作成し,世界各国の対人距離を計測する Web公開実験を行った.接近実験時の二者対話において,対話相手を見つめる視線行動も実装した.研究成果は,英語雑誌論文2件,国内雑誌論文1件,国内学会発表2件,国際学会発表3件である.
すべて 2017 2016 その他
すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件) 備考 (5件)
Journal of AI & SOCIETY
巻: Vol.32 (1) ページ: pp.17-24
10.1007/s00146-014-0571-6
Agents and Artificial Intelligence
巻: LNAI 10162 ページ: pp.3-18
10.1007/978-3-319-53354-4_1
電子情報通信学会技術研究報告
巻: vol.116(524) ページ: pp.89-94
http://www.oit.ac.jp/is/~koda/hiserver01/
http://www.oit.ac.jp/is/~koda/hiserver01/labmember/ishiou/public_html/experiment.html
http://www.oit.ac.jp/is/~koda/hiserver01/labmember/ishiou/public_html/experimentEN.html
http://www.oit.ac.jp/is/~koda/hiserver01/labmember/kimura/public_html/PSexperiment.html
http://www.oit.ac.jp/is/~koda/hiserver01/labmember/kimura/public_html/PSexperimentEN.html