本研究では,多文化共生社会に適応するための非言語行動を対話エージェントに実装し,インタラクション評価実験を行った.2014年度「うなずきの文化間比較」では,日本とデンマークで異なるうなずきの頻度やタイミングをエージェントに実装し,対話に与える影響を比較した.2015年度「身体操作の文化間比較」では,髪触り,腕さすりなどの日本人に多く見られる身体操作をエージェントに実装し,Web公開実験で多文化間の印象評価比較を行った.2016年度「対人距離の文化間比較」では,2体のエージェントを用いた接近実験をWeb公開実験として行い,多文化の対人距離を測定し比較した.当初の計画通り3年間の研究を遂行した.
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