古文書読解支援システムの認識部に用いる認識手法について検討し,ノイズ等への頑健性についてはSOMテンプレートと呼ばれる手法,認識精度と計算量のバランスについてはマルチテンプレート法がそれぞれ優れていることを明らかにした.さらに,それらの手法を用いたシステムのプロトタイプをタブレット端末上に実装し,ユーザインタフェース等についての検討を行った.また,古文書読解支援システムの認識部における文字パターン学習の高速化について,PCクラスタと呼ばれる並列計算機環境の構築やGPGPUと呼ばれるベクトル計算の高速化手法の導入などを行い,学習にかかる時間を大幅に削減することができた.
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