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2016 年度 実績報告書

新規APエンドヌクレアーゼAPNXのアセチル基転移活性とTip60活性化の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26340020
研究機関東北大学

研究代表者

菅野 新一郎  東北大学, 加齢医学研究所, 講師 (10400417)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードoxidative damage / PARP1 / AP endonuclease / acetyltransferase
研究実績の概要

ゲノムの安定性はDNA修復機構とチェックポイント機構に支えられ維持されている。以前私たちはDNA二重鎖切断修復機構であるNHEJに関わる新規DNA修復酵素PALFを発見しPoly(ADP-ribose)鎖に結合するCYR domainを発見した。データベース上でCYR domainをもつ遺伝子を調べたところショウジョウバエの未知タンパク質を除くすべてのタンパク質がDNA代謝酵素・修復酵素であった。ショウジョウバエの未知タンパク質を調べるとそのオルソログがヒトにも保存されているのがわかった。そこで、ショウジョウバエとそのヒトオルソログがDNA代謝酵素・修復酵素である可能性を前提にこれらのタンパク質を調べた。その結果、これらのタンパク質はDNA damage siteにリクルートされること、また、DNA修復酵素PALFと同様な脱塩基部位にニックを入れるAP endonucleaseの活性があることが明らかになり新規DNA修復酵素であることがわかりAPNXと命名した。APNXの配列を解析すると一部の配列にTip60にhomologyのある配列があり、またacetyl CoA結合サイトと予想される配列があり、APNXにアセチル転移酵素活性があることが予想された。in vitroで調べたところAPNXは自己とTip60をアセチル化し、APNXはアセチル転移酵素活性とAP endonucleaseの活性の両活性をもつDual fanctional enzymeであることが分かった。APNXの免疫沈降でAPNXがPARP1とヘテロダイマーとして結合していること、また、過酸化水素処理でRACK1と結合することがわかった。APNXのノックダウンでMMSなどのoxidative damageに感受性になることからAPNXが酸化ダメージに対応する酵素であることが示された。

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公開日: 2018-01-16  

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