本課題では、脳発達における甲状腺ホルモン(TH)及びTH受容体(TR)の機能を解析し、近年疾患概念として注目されてきたdevelopmental origins of health and disease (DOHaD)を含めた予防及び,治療に利用するための基礎研究を行うことを目的とする。甲状腺機能低下モデル動物を用いたTH機能の解析及び,環境化学物質の感受性,及び性差に関わる解析を行った。環境化学物質のほか、大豆ポリフェノール及び造影剤のガドリニウムに関する研究を行い、それぞれ異なる機序でTHに関する生理現象に影響を与えることが分かった。
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