本研究課題では、植物生体電位が人間の位置や動きによって影響を受けることを利用し、生体電位の変化から人間の位置や動きを推測する手法を構築した。まず、観測した生体電位から、機械学習やディープラーニングによって距離を推定するモデルを構築した。さらに、複数の植物を室内に配置し、構築したモデルを適用することで、居住者が室内のどの場所にいるかを推定する手法を構築した。 本研究では、植物を用いることで、植物そのものが持つ癒し効果も期待できる。さらに、近年需要が高まっている居住者のモニタリングを、監視カメラのような被観測者に心理的な負担を与える装置を用いることなく実現するための基礎を実現したものである。
|