本研究では、市販鶏肉からカンピロバクター特異的ファージを分離し,これらを鶏肉に使用してカンピロバクターを制御する方法について検討した。市販鶏肉15検体中13検体から増菌法によって26株のファージが分離された。これらのうちファージPHC 10はC. jejuni 46株中31株に対して溶菌反応を示した。in vitroにおけるC. jejuniの制御効果を調べた結果,42℃で6~12時間後にC. jejuni菌数は初発菌数よりも1~3桁減少した。鶏皮にファージPHC22を接種後,4℃で真空パック保存では1時間後に2桁程度C. jejuni菌数を減少させることができた。
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