竹とんぼに特殊な装置を加えること無く,人間の手が軸に与える回転トルクの伝達を機械的に実現し,かつ任意の迎角を設定可能な機械式発射台を設計・製作した.これにより飛行経路を再現することが可能となった. 次に,翼端まで管が通った竹とんぼを用いた直接注入トレーサー法を中核とした,竹とんぼまわりの流れの可視化装置を製作し,翼端渦の観測が可能となった. これらの装置製作や可視化実験をPBL教育として行い,学生の構造力学,流体力学の理解を深めることが出来た.また,可視化装置を,空気砲で発生させた渦輪断面の可視化に適用して児童対象の科学教室で実施した.アンケートの結果から理科教材としての有用性も確認出来た.
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