保育現場では、既に栽培活動と食育活動が実践されている。本調査では、栽培や食育活動の実態と目的、環境教育の観点の有無について調査した。子どもは土壌を耕し、種子や苗を植え、水やりを行い、成長を観察し、収穫した作物を料理に取り入れ、堆肥を作る一連の活動ができる。この経験を通して、子どもたちは自然界(土壌、植物、日光、水、および様々な生物)および他の人々(例えば、農家、店員、調理士)への依存を認識する。保育現場で実施されている既存の栽培・食育活動に保育者が環境教育を意識しながら新たなねらいを加えることで、自然体験・食育・環境教育の全ての観点を含む総合的な活動へと発展すると考えられる。
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