本研究では,教師の多様な日本語のレベルと経験に合わせて利用できる指導事例データベースとその活用を記録・共有するポートフォリオを開発することを目指した。WEB上のサイト(http://lms.katoyukari.net)を構築し, 国内外で活動する日本語教師15名が自らの実践活動をティーチング・ポートフォリオ(TP)としてまとめた。一般的に,教師同士は「個人の教育実践を対象とした議論」に抵抗感を示すが,TPの作成過程で取り入れた相互メンタリングでは,経験や年齢の違いを超えて学び合いが成立する可能性が示された。
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