本研究は,ネットワークインフラストラクチャが存在しない状況で,複数の移動ロボットと移動ソフトウェアエージェントにより自律的にアドホックネットワークを構築することを目的としている。発信元となるロボットは,移動エージェントを中継するロボットをアドホックな通信範囲に求めなければならない。そのために空中ロボットを採用し,空中ロボットが鳥瞰図を提供するとともに,アドホック通信の無線通信範囲よりも到達範囲の広い可視光を用いて中継ロボットを集めることで,階層的にアドホックネットワークを構築する。空中ロボットの制御と制御マシンとしてタブレット端末を用いてアドホック通信を実装することの問題点が明らかになった。
|