パーキンソン病(PD)患者に対する高照度光療法(BLT)の効果について検証した。PD患者のうち不眠(17例)、夜間頻尿(24例)、歩行障害(21例)を呈する患者に対して、光療法を12週間施行した。光療法の施行については、多色光源を用い、鼻根部とライトの距離は0.6m-1.0m、照射時間は19時-22時の間の1時間とした。光療法導入前と12週間施行後の2点で、総睡眠時間、夜間トイレ回数、10m歩行の時間を計測し、いずれも有意な改善が得られた。BLTの最適化に向けて、毛根による時計遺伝子発現の概日位相を検討した。その結果、BLTは末梢の時計遺伝子発現の位相を動かしていることがわかった。
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