目的は下肢リンパ浮腫患者を対象に運動耐容能(シャトルウォーキングテスト:SWT)、脚パワー(階段昇降テスト:SCPT)、下肢筋力(患側大腿四頭筋筋力体重比:QUAD)を評価しリンパ浮腫が運動機能への影響を明らかにすることである。 対象は下肢リンパ浮腫患者42名。浮腫重度群では有意にSWT歩行距離が短く、SCPT時間が長く、QUADが低かった。浮腫重度群でQUAD 40%未満の患者では、有意にSWT歩行距離が短く、SCPT時間が長かった。 リンパ浮腫の重症化と浮腫側下肢筋力の低下が運動機能低下の主要因の一つであった。本研究で使用した評価項目のリンパ浮腫の運動機能の評価セットとしての有用性が示された。
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