視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)は1967年に開発されて以来,2001年のJIS化に至るまで,その高さは5㎜以上とされてきた.これは様々な設置環境においても点字ブロックの線状と点状の突起の検出と識別を補償するためであった.しかし高齢社会を迎え,その高さでは高齢者の歩行の妨げや転倒の原因になることが考えられる.そこで,我々は点字ブロックの突起高を下げて,利用者が足底や杖による検出が可能かどうか,また高齢者の歩行時や車いす通過時に違和感をあまり持たない条件を探索し,3.5~4.0㎜程度の高さが必要であることを見出した.
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