本研究の目的は、文部科学省が示した「幼児期運動指針」(以下「指針」)を手掛かりに、現代の子どもの環境・状況に合った「幼児期の運動遊びのプログラム」を作成することである。そのために、まず「指針」が保育所・幼稚園等でどのように扱われ、保育者らがこの「指針」をどの程度読み・理解しているのかを探った。 各保育所・幼稚園には「指針」の『ガイドブック』が配布されている。73園への調査では、この『ガイドブック』の扱いは「職員室で閲覧」47%、「回覧」23%、「何もしていない」21%であった。237名の保育者への調査から、「指針」『ガイドブック』を読んだことのある者は36%、理解している者は29%であった。
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