雄ラットへのエストロゲン投与の有無によって、筋損傷の修復過程で早期からHSP70発現を促進することがわかった。また、HE染色による筋断面画像の比較により、損傷筋の損傷度合が減少することからエストロゲン投与が損傷を抑制し、筋損傷治癒に要する期間を短期にさせる働きがあることを立証することができた。このことから筋損傷治癒過程には女性ホルモンが影響している可能性が示唆された。 今後は雌ラットの卵巣除去を行うとともに、筋線維タイプ別でのHSP70発現の比較を行い、より長期的に筋損傷過程を観察することが必要と考える。
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