中学生236名の膝アライメントの割合は、男子:正常膝62.5%、外反膝15.8%、内反膝21.7%、女子:正常膝63.4%、外反膝22.9%、内反膝13.7%であった。先行研究よりも内反膝の割合が少ない。運動能力については、内反膝の指標となる両膝内顆間と立ち幅跳び(r=.254)、の間に有意な相関がみられ、運動能力の高い生徒は内反膝傾向であった。小学生493名を対象に行った運動習慣の調査では、男児の学校以外で実施している運動として各学年ともサッカーが突出していた。児童期における長軸方向への刺激は、膝アライメントの形成に何らかの影響がある可能性がある。
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