子どもの健全な発育には日常の身体活動が欠かせないが、ラオスではその機会がモータリゼーションによって奪われてきた可能性がある。本研究では首都ビエンチャン市内の中学生431人を対象に調査を行い、推奨身体活動量を満たしている生徒は少なく(9%)、過体重・肥満の生徒が多い(20%)ことを明らかにした。また、過体重・肥満の生徒ほど減量の意思があるにもかかわらず、より不活動の状態にあることを明らかにした。一方、近隣環境と身体活動に大きな関連はみられなかった。ラオス都市部の子どもにおいては身体活動量が低く、過体重・肥満者が多いことから、近隣環境の如何を問わず、身体活動量を上げる取り組みが不可欠である。
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