パンジャーブ州ルディアーナーの自転車製造業とタミル・ナドゥ州コインバトールのポンプ製造業の調査研究を実施した。現地調査の知見によれば前者は生産、技術、新規参入などの点などで停滞的であり、産業団体も機能しているとはいいがたい。その理由としてファミリービジネス、パンジャーブ州におけるビジネス風土(ビジネスコミュニティを含め)などを挙げることができる。コインバトールのポンプ製造業も全社同様、数多の産業の担い手がありありかつ規模、技術およびブランド力などにおいてきわめて多様である。ここでもファミリービジネスが基本であるが、業界団体などを通じて結びついており、その意味で本来のクラスターに近いといえる。
|