本研究は、ピアノ受容の歴史的背景に共通点のあるアメリカとヨーロッパ諸国のピアノ指導のあり方と教材について調査をし、日本のピアノ指導にフィードバックすることを最終地点としている。ノルウェー、フィンランド、ドイツ2か所(ブランデンブルク、ヴュルツブルク)、アメリカ3か所(ミシガン、シカゴ、ロサンゼルス)を調査し、歴史的背景や社会事情がピアノ指導に色濃く影響しており、まさに状況にあわせた展開がなされていることが明らかとなった。他国で力を入れているが日本では脆弱な点、今後アプローチが必要になる点を見出すことができ、より優れたピアノ指導のあり方への指針を得た。
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