研究課題/領域番号 |
26370199
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
横溝 博 東北大学, 文学研究科, 准教授 (30303449)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 窺原抄 / 石出常軒 / 源氏物語 / 注釈 / 近世 |
研究実績の概要 |
本年度は計画の三年目に当たり、昨年に続けて東北大学附属図書館蔵『窺原抄』を底本として、研究協力者である久保堅一氏(鳥取大学准教授)、高橋早苗氏(新潟大学准教授)とともに翻刻作業に当たった。なお、研究協力者として、本年度あらたに有馬義貴氏(奈良教育大学准教授)に加わっていただいた。以上、横溝も含めて4名で、本年度は「榊」から「槿」まで、11冊の翻刻に当たった。分担は以下の通りである(カッコ内はチェック担当者)。《葵……横溝(有馬)、榊……横溝(有馬)、花散里……横溝(有馬)、須磨……久保(高橋)、明石……久保(高橋)、澪標……高橋(横溝)、蓬生……高橋(横溝)、関屋……高橋(横溝)、絵合……高橋(横溝)、松風……有馬(久保)、薄雲……有馬(久保)、槿……有馬(久保)、計695丁(横溝…212丁、久保…174丁、高橋…163丁、有馬…146丁)》。併せて、昨年度の翻刻終了分について、翻刻の確認作業を行った。各作業とも進捗はまちまちであり、一部分、次年度に作業を持ち越さざるを得ない部分が残った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
各冊の丁数によって、4名で翻刻分担量が均等になるように工面しているが、注釈内容と本文の分量、また翻刻に掛かる作業の手間が実際には巻によって異なるため、作業の進捗に食いちがいが出てしまっている。想定の範囲内のことであるが、今後は、適宜、負担を分かち合うなどして、対処していきたい。
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今後の研究の推進方策 |
作業の方法そのものに大きな変更はなく、計画通り翻刻作業を進めたい。ただ、翻刻作業の効率化と正確性を両立するために、あらたに研究協力者を募る予定である。また、翻刻のチェック作業の要員をアルバイトで確保するなどし、作業が堅調に進むよう努力したい。
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