日本の言語政策のひとつに、海外に対する「日本語の普及」がある。また、日本政府やその関連機関は、この「日本語の普及」事業の「必要性」や「重要性」を、その広報活動等において強調しているのだが、この事業の在り方については、それに焦点を合わせた世論調査も実施されたことがない。 しかし、日本が今後も「日本語の普及」という営みを継続していくのであれば、それに対する日本国民の意識や認識についても調査・分析しておく必要があろう。本研究は、その意識や認識に関する調査・分析を行い、もって海外に対する「日本語の普及」事業の将来的な在り方について展望することを目的として、実施した。
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