研究課題/領域番号 |
26370632
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
瀧本 将弘 青山学院大学, 理工学部, 教授 (30269964)
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研究分担者 |
楊 達 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (20266208)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 外国語教育 / 認知言語学 / 概念メタファー / ヘッジ / ブースター |
研究実績の概要 |
主要な文系及び理工系分野・8分野の国際研究誌を選定し、研究者によって執筆された英語の学術論文を56本選び、コーパス分析ソフトを使用して英語の学術論文における研究者が産出する強調及び緩和表現使用傾向を比較分析した。また、英語学習者コーパスに収められているデータを利用して、英語学習者と英語母語話者の強調及び緩和表現の使用傾向を分析した。結果として、英語学習者と英語母語話者の間には強調表現における使用頻度の差は生じなかったが、緩和表現では、英語学習者の使用頻度が英語母語話者より少なかった。特に英語学習者は緩和表現の中でもprobability itemとpossibility itemの使用頻度が少なく、それが語学的能力の不完全さ(リソースとして十分に持っていない)なのか、運用のスキル(リソースとしては持っている)が起因なのかを探るべく実験を行った結果、前者の方であることがわかった。この結果をうけて、その不完全さを補うための概念メタファー理論を利用した3D指導教材を今後開発する予定。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
英語学術論文での研究者のヘッジ及びブースターの使用傾向、英語学習者及び英語母語話者のヘッジブースターの使用傾向比較に予想以上に時間を費やした。
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今後の研究の推進方策 |
英語学習者は緩和表現の中でもprobability itemとpossibility itemの使用頻度が少なく、それが語学的能力の不完全さ(リソースとして十分に持っていない)なのか、運用のスキル(リソースとしては持っている)が起因なのかを探るべく実験を行った結果、前者の方であることがわかった。この結果をうけて、その不完全さを補うための概念メタファー理論を利用した3D指導教材を今後開発する予定。
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次年度使用額が生じた理由 |
英語学術論文での研究者のヘッジ及びブースターの使用傾向、英語学習者及び英語母語話者のヘッジブースターの使用傾向比較に予想以上に時間を費やしたために、当該年度にすべき概念メタファー理論を利用した3D指導教材を開発に取り組むことができなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
英語学習者のヘッジ及びブースターの使用傾向とその傾向に対する起因がわかったので、それに対応するための3D指導教材の開発に取り組む。
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