研究課題
基盤研究(C)
サハリン北部およびハバロフスク地方で各2回の現地調査を行い、聞き取りおよび植物相・植生の把握を進めた。ベリー類の重要性など、サハリン・ニヴフの植物資源利用の特徴を整理した。サハリン・ニヴフの居住域であるシュミット線北側の植物相・植生は同緯度の他地域と比較して特殊であることを見いだした。それらを踏まえ、アムール川起源の砂が厚く堆積した層の存在が当該地域の貧弱な植物相・植生をもたらし、それがニヴフの植物資源利用文化の特徴に強い影響を及ぼしていることを示した。
動植物と人との関わり、民族植物学、植物生態学