1.建設的不信任制度などに支えられている連邦首相の地位は強いが、連立与党の連邦議会議員団からの支持を保ち続けなければならず、連立相手の小政党との関係も重要となる。 2.連邦政府と連邦参議院が権力分立の関係に立つ「半議院内閣制」であることから、連立与党が連邦参議院で少数派となる分割政府時には、連邦野党との交渉が立法過程を左右する、 3.戦後ドイツの要政党として、小政党ながら二大政党を凌ぐ政権参加歴を有したFDPは、ドイツ統一後、中長期的な支持を支えていた外交政策での意義を失って野党期が増加したことにより、政治家育成機能を大きく低下させてポピュリスト政党化の傾向を強め、党の凋落を加速させた。
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