研究課題/領域番号 |
26380413
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
星河 武志 近畿大学, 経済学部, 准教授 (20467674)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 国際金融 / 為替相場 / 国際資本移動 |
研究実績の概要 |
平成26年度は為替相場の予想のパネルデータを整理し、人々が将来の為替相場を予想する際にその予想の平均や標準偏差にどのような傾向があるかについて分析を行う計画であった。本年はおおむね計画通り、データの収集、整理、論文の分析部分を行うことができたといえる。なお、当初の予定よりも為替相場の予想のデータをさらに追加的に収集した。基礎的な分析はおおむね完了したものの、論文の投稿に向けて更なるブラッシュアップが必要である。 平成26年度はいくつかの学会に参加し、立ち話の間に偶然著名な研究者から本研究について有益なアドバイスを受けることができた。ただし、そのようなやり取りの過程でいくつかの問題点、見落としていた点も見つかったため、今後の改善点として取り組む予定である。 また、国際資本移動の要因について分析を行った論文を日本金融学会2014年度秋季大会において"Factors causing capital flows in emerging economies"(山口大学、2014年10月18日(土))と題した研究報告を行った。この論文では国際資本移動がどのような要因によって影響を受けるかを分析した。特に、最近の研究ではVIX(volatility index)が重要な変数として注目を浴びているが、このVIXを含めたグローバルな要因を表す変数を用いて分析を行った。この研究報告においても、フロアからたくさんの有益なコメントをいただくことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実績の概要にも記載したが、本年はおおむね計画通り、データの収集、整理、論文の分析部分を行うことができたといえる。なお、当初の予定よりも為替相場の予想のデータをさらに追加的に収集した。基礎的な分析はおおむね完了したものの、論文の投稿に向けて更なるブラッシュアップが必要である。
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今後の研究の推進方策 |
現段階では本研究課題にいくつかの改善が必要な点があるものの、計画を変更するような大きな問題は発生していない。そのため、今後も予定通り継続して研究を行う予定である。そのため、前年に引き続き、論文の投稿と改定作業および研究報告を行う予定である。なお、2015年度はさらに研究を発展させ、市場参加者の為替相場の予想の平均(一次モーメント)および標準偏差(二次モーメント)に対して、政策的に影響を与えられるかについて考察する。
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次年度使用額が生じた理由 |
3月末に発注を行い、納品が4月の初頭となる支出があり、発注と納品が年度末をまたいだため次年度使用額が11万2383円発生した。実際には3月末の時点で発注し、支出先が決まっている状態となっている。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度使用額に相当する金額はすでに年度末に発注し、支出が決定されているため、次年度の初めに計画通りすべて支出予定である。
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