大学生を対象とした、読字、書字の速さと正確さを評価する課題と、読み書きに関する困難状況を評価する読み書き支援ニーズ尺度を開発した。読字・書字課題は、黙読課題、視写課題、音読課題から構成されていた。尺度は大学生の現在と小学校時代の読むこと、書くこと、その他(聞く、伝える、記憶するなど)に関する、4件法93項目から構成されていた。101名の学生を標準化サンプルとした。各課題、尺度に関して、十分な再検査信頼性の根拠が得られた。尺度については、内的整合性についても十分な値が得られた。尺度については、読字・書字の速さとの相関が得られた。結果から、読字、書字の速さの標準値が得られた。
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