本研究は、アメリカ合衆国カリフォルニア州におけるアジア系言語と英語による双方向イマージョン・プログラム(TWI)の実施状況とその課題を考察し、以下のような研究成果が得られた。(1)話者人口の少ない北京語やモン語のTWI実施校の創設・運営における教育委員会の専門的指導性の重要性と学校選択制度を通じたTWI実施校の正統性の確保の意義、(2)教員確保における言語コミュニティの人的ネットワークの重要性、(3)民族(モン族)としてのアイデンティティや自尊心を確立するための教育機会の保障のあり方、(4)質の高いTWI実施校を創設・運営するための教員不足、学区間の実施能力の格差。
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