研究課題/領域番号 |
26381176
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
桐谷 正信 埼玉大学, 教育学部, 教授 (90302504)
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研究分担者 |
坪田 益美 東北学院大学, 教養学部, 准教授 (20616495)
佐藤 公 明治学院大学, 心理学部, 准教授 (90323229)
宮崎 沙織 群馬大学, 教育学部, 准教授 (90591470)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 多文化教育 / 社会科教育 / アメリカ / カナダ / ドイツ / 歴史教育 / シティズンシップ教育 |
研究実績の概要 |
平成27年度は,アメリカの博物館における歴史教育を中心に教材,ワークシートを収集するために現地調査を行い,多文化的歴史教育の展開における博物館活用の意義や必要性について分析した。また,シンガポールにおいて開催されたInternational Conference, 11th International CitizED Conferenceに参加し,シティズンシップ教育の国際的な動向における多文化教育の位置づけについて調査を行った。 合計2階の多文化的社会科教育国際比較研究会を開催し,中間報告及び研究計画の確認,修正を行った。 アメリカの多文化的歴史教育における博物館の活用については,学校の授業の一環として積極的に活用されている。学芸員の説明を中心とするケースもあるが,それぞれの課題に基づいて,子ども達が個別もしくはグループによる探究的な活用が展開されている。構成主義的アプローチが用いられているケースが多く,そのためのワークシートや,展示仕方そのものや展示の傍にに学習のための問いや学習のヒントが示されている。また,館内案内や館内地図については,観光用と兼ねられているが,多様な文化的背景を持つ子どもが活用できるよう多様な言語のものが用意されており,英語を第一言語としない子どもへの配慮がなされている。 シティズンシップ教育における多文化教育の位置づけについては,イギリスでCitiznshipが必修教科から外され,Character Educationに重点がシフトしたことから,政治的リテラシー育成の観点が減退していることが注目されている。政治的リテラシーにおける多文化的シチズンシップは,政治的リテラシー教育とCharacter Educationの両者において,連携しながら育成することが重要性が確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度の現地調査は,アメリカ一国となったが,昨年度はドイツを中心に調査を行っているため,国際比較研究が進んでいる。また,カナダについては,引き続きインターネットやメールを用いた情報収集を行なっている。 また,CitizEDにおいて,シティズンシップ教育の国際的動向における多文化教育の位置づけについても調査することができきている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は,カナダを中心に現調査を行い,併せてドイツ・アメリカへの補充調査を計画している。比較分析において必要となる資料の収集や,多文化教育・社会科教育の専門家・実践家へのインタビューを行う予定である。 平成28年度は,最終年度であるため,6月,9月,2月に多文化的社会科教育国際比較研究会を開催し,研究成果を纏める。 研究成果の報告を,日本社会科教育学会,全国社会科教育学会,日本地理教育学会,日本環境育学会,CitizEDなどで行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
アメリカでの調査が予定より低価格で実現したこと,資料整理などの業務を研究分担者が行ったため,謝金などの支出が抑えられたことから。次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度使用額分は,研究成果の発表や補充調査の旅費に追加する。
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