本研究では、消費者市民社会の担い手である消費者市民に求められる資質として、倫理的消費者のイメージを明確化した。また、子どもにとって身近かつ問題を内包しており、しかも倫理観に影響を与える「消費文化」をキー概念にした教材開発・試行的授業実践・評価を行った。具体的には、国内外の先駆的研究者・推進者へのヒアリング調査による、消費者市民社会における「倫理的消費者」イメージの明確化、「消費文化」を取り上げた韓国の先駆的授業の実態調査及び関係者へのヒアリング調査による具体的課題の把握、「消費文化を」キー概念にした倫理的消費者を育むための教材開発と、教員養成段階における試行的授業実践及びその評価である。
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