日本語の習得と促音と長音弁別閾値との相関に関する実験を行った。対象は、①日本語初級群、②日本語上級群、③日本人群で、Gap In Noise testと促音弁別課題また長音弁別課題を行った。群間でGAP検出閾値と、拗音弁別課題、促音弁別課題との相関を検定した。これらにより、日本語の学習期間によって、GAP検出閾値と促音・長音の認知も向上することがわかった。APDは「disorder」ではなく、「difficulty」が適切であると考えた。「学習」要素が強いならば、「学習困難」も想定しうる。仮に difficulty として、その困難さに対する教育的な対処が必要であることを明らかにした。
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