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2018 年度 実績報告書

「書きことば」への移行期にある人工内耳装用児の言語発達に関する縦断研究

研究課題

研究課題/領域番号 26381337
研究機関東京医科大学

研究代表者

河野 淳  東京医科大学, 医学部, 教授 (00224808)

研究分担者 野波 尚子  東京医科大学, 医学部, 言語聴覚士 (00725682)
齋藤 友介  大東文化大学, 文学部, 教授 (50297082)
冨澤 文子  東京医科大学, 医学部, 言語聴覚士 (50726114)
芥野 由美子  東京医科大学, 医学部, 言語聴覚士 (60726115) [辞退]
永井 賀子  東京医科大学, 医学部, 講師 (00408113)
白井 杏湖  東京医科大学, 医学部, 講師 (10626279)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード人工内耳 / 聴取 / 構音 / 学力 / 就職
研究実績の概要

当科で過去27年間に人工内耳(CI)手術を施行した928例のうち他院手術例を含めた343例の小児例を対象に検討した。
1) NHS referの後に受診した0歳児261名のうち、中等度以上難聴61名(23.4%)であり、最終的に CI装用に至ったのは19名(7.6%)であった。2) 就学時の単語や文の聴取能は平均80%以上で、手術年齢が早いほど良好であるが、文の聴取において強く影響し、偶発的学習は不十分であり、機能語や抽象語の理解を要するためと思われる。言語性IQは78.0であり、語彙力ともに単語と文の聴取能との間に相関が見られ、文の聴取能が語彙力に関与することが分かった。コミュニケーションモードでは聴覚口話法がトータル法より、就学先としては通常学校がろう学校より、聴取能でも言語性IQでも有意に良かった。3) 就学時にオープンセットでの聴取が検査不能例が約10%存在し、術前の補聴器閾値、術前の認知発達指数、周産期合併症、内耳形態異常の有無が関与していた。4) 学童における構音(発声)の獲得では、手術年齢が早く、聴取能がよいほど早く、ろう学校とトータル法においては、不良例が多い傾向があった。5) 高校卒業後の進学では、4大が約4割で、全体では56.6%が進学していたが、一般(79.9%)より有意に少なかった。6) 高校卒業後の就労では、全体では事務職(40.5%)、生産職(18.9%)が多く、一般の就労と比較し、事務職が有意に多く、販売職が有意に少なかった。大学等卒業生に専門・技術職が多く、高校卒業生に事務職が多かった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 小児人工内耳も現状ーNHSから進学・就職まで2019

    • 著者名/発表者名
      河野 淳、白井杏湖、間三千男
    • 雑誌名

      小児耳鼻咽喉科

      巻: 40 ページ: 1-11

    • 査読あり
  • [学会発表] 小児人工内耳も現状ーNHSから進学・就職まで2018

    • 著者名/発表者名
      河野 淳
    • 学会等名
      第13回小児耳鼻咽喉科学会
    • 招待講演

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公開日: 2019-12-27  

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