本研究においては、発達障害児のために物事の因果関係や順序性の理解を促進することを目的とした音楽療法のプログラム開発を目的とした。そのために視覚、聴覚、身体意識を統合する楽曲演奏の方法として、バリアフリー電子楽器Cymis(Cyber Musical Instrument with Score)、ならびに動作により操作するゲームデバイスKinect(マイクロソフト社)を適用した。そのことによりICT(情報通信技術)を活用した音楽療法における楽器演奏のプロトコルを提起した。さらに発達障害児への適用により、今後の音楽療法における実証的研究と実践に有効に適用できる可能性が示された。
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