本研究においては、微細な柱状構造を有する「高感度かつ高分解能な蛍光板」を開発し、本蛍光板を用いて中性子ラジオグラフィなどイメージング技術の高解像度化を実現することが目的である。具体的には、アスペクト比の高い微細加工が可能であるプロトンマイクロビームを利用した蛍光板作成方法と、周期的な細管構造を有するガラス基板であるキャピラリプレートを利用した方法を試みた。その結果、後者の方法が優れていることが確認でき、その手法で作製した蛍光板の特性評価を行った。その結果、細管ピッチと同程度である約30μmの空間分解能を達成できた。中性子による評価は、研究炉JRR-3の再稼働後に行う予定である。
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