原点からの距離のアルファ乗の逆数のオーダー減衰するような因子を乗じたランダムポテンシャルを持つ1次元シュレーディンガー作用素(及び類似の模型)について次を示した。 (i) 準位統計の問題を調べ、アルファが1/2より大きいときには、クロック過程、1/2に等しい時にはサインベータ過程、1/2よりも小さいときにはポアソン過程であることを示した。(ii) 与えられた区間上の固有値の個数の漸近挙動を調べ、高次の項までの漸近展開を求めた。(iii) 関連する話題として、ガウシアンベータアンサンブルの高温極限における準位統計を考え、それがポアソン過程であることを示した。
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