研究実績の概要 |
研究代表者は,平成26年度に無限の時間遅れを持つ非線形Volterraモデルの概周期解について(Axioms, Vol.4, (2015) 345-364)に表し,さらに2種Ricker競争モデルの大域的漸近安定性の結果について(Advances and Appl. Math. Sciences, Vol.14, (2015) 1-12)に掲載している. また数理生体モデルとして,テストステロン分泌の時間遅れを持つ制御モデルの漸近安定性と概周期解の存在定理について,濱谷は2015年7月にポーランドBialystokでの国際差分方程式学会(ICDEA2015)において発表した.また,この結果をまとめた論文を専門誌に投稿中である.さらに,研究実施計画のEDモデルの構築に技術的に必要な拡散反応型偏微分方程式の手本として3次元の血液・リンパ液中体内感染モデル(IJMA, Vol.10, 1109-1127)や,有限の時間遅れを持つSIR拡散反応型偏微分方程式の漸近安定性について Libertys Mathematica, と, 無限の時間遅れを持つSIR拡散反応型偏積分微分方程式の漸近安定性について分担者河野と共に専門誌IJDEAに投稿中である.さらに2016年7月末に大阪府立大学・松永氏と共同のローカルオーガナイザーとして第22回国際差分方程式学会(ICDEA2016)を大阪で,その第2回サテライト・コンファレンスを代表者の所属機関である岡山理科大学で開催した.
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