2価のユーウロピウム化合物は原子半径が増大し、10-50K程度で古典的な分子場近似で表される磁気秩序を示す。しかし中性子吸収断面積が大きいため、中性子回折による磁気構造決定が難しい。また、2価と3価の中間では磁気秩序と価数転移が近接し、多体電子相関による異常物性がもたらされる。51Euメスバウアー分光はユーロピウムの価数と磁性を同時に計測出来る最良のプローブである。本研究では複雑な磁気転移を示すBaAl4型正方晶型のEuGa4、EuAl4さらにEuサイトをLaで置換したEu0.8La0.2Al4の磁気構造をメスバウアー分光、磁化測定、比熱測定、電気抵抗測定から明らかにした。
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