全世界に展開されている広帯域地震計約700台の地動記録を用い、常時地球自由振動の励起の特徴を解析した。周期10秒から200秒の帯域では、海洋外部重力波が海底地形の凸凹を通し固体の振動(主に表面波)を励起していることが分かってきた。一方周期200秒より長周期帯域では圧力擾乱の寄与も重要であり、大気擾乱・海洋重力波の非線形効果が励起に寄与していることを示唆している。周期10秒より短周期の帯域では実体波を解析し、その詳細な励起源分布を推定した。これら脈動・常時自由振動の解析結果をまとめ、その励起メカニズムを統一的に議論する枠組みを構築した。
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