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2016 年度 実績報告書

酸アゾール複合体を触媒に用いる反応の開拓

研究課題

研究課題/領域番号 26410041
研究機関名古屋大学

研究代表者

塚本 眞幸  名古屋大学, 情報科学研究科, 講師 (10362295)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードグリコシル化反応 / アゾール / オキサゾール / 固相担持触媒
研究実績の概要

前年度までに調製した固相担持触媒を用いて、まず、種々のピリミジンヌクレオシドの合成を行った。糖供与体として1-O-アセチル-2,3,5-トリ-O-ベンゾイル-β-D-リボフラノースを用い、5位にハロゲンまたはトリフルオロメチル基を有するシリル化されたピリミジンを反応させたところ、目的とするヌクレオシドが高い収率で得られた。5位にメチル基が導入されたチミン塩基を用いると、反応性は著しく低下した。温度を140 ℃まで上げたところ、反応は完了した。この条件を用いると、N6-ベンゾイルアデニンが導入されたヌクレオシドも合成することができた。糖供与体として1,2,3,5-テトラ-O-アセチル-β-D-リボフラノースを用いた反応も実施したところ、5位にハロゲン、トリフルオロメチル基またはニトロ基を持つピリミジンヌクレオシドが得られた。ペンタ-O-アセチル-β-D-グルコピラノースおよびペンタ-O-アセチル-β-D-ガラクトピラノースを糖供与体に用いると反応性は低下するが、触媒量を増やすことにより問題なく反応が進行することがわかった。
固相担持触媒が再利用可能かどうかを調査するために、1,2,3-トリ-O-アセチル-5-デオキシ-β-D-リボフラノースとシリル化された5-トリフルオロメチルウラシルとの反応を取り上げた。5 mol%の触媒を用いてアセトニトリル中、加熱還流すると、わずか10 分で目的化合物が高収率で得られた。回収して得られたポリマーを再度、触媒として用いたところ、活性が全くなかった。そこで、ポリマーを酸で処理したところ、触媒活性が元に戻り、ほぼ定量的に反応が進行することが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] A solid-supported acidic oxazolium perchlorate as an easy-handling catalyst for the synthesis of modified pyrimidine nucleosides via Vorbruggen-type N-glycosylation2017

    • 著者名/発表者名
      N. Basu, K.-i. Oyama, and M. Tsukamoto
    • 雑誌名

      Tetrahedron Lett.

      巻: 58 ページ: 1921-1924

    • DOI

      doi:org/10.1016/j.tetlet.2017.03.046

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [備考] 塚本研究室ホームページ

    • URL

      http://www.is.nagoya-u.ac.jp/dep-cs/tsukamoto/index.html

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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