ペプチドをカラム充填用シリカ粒子の表面に固定化し、金属イオン吸着材として用いた。用いたペプチドはカルボキシル基を側鎖に持つポリグルタミン酸とアミノ基を側鎖に持つポリリジンであった。それぞれのペプチド修飾シリカ粒子を用いて貴金属イオンの吸着実験を行なったところ、金イオンに対する高い吸着適性を持つことが明らかになった。したがって、ペプチド修飾シリカ粒子をカラムに充填して用いることで混合溶液からの選択吸着を行うことができると考えられる。また、金属イオン捕集後の粒子からの脱着実験も行い、簡便な操作で実用に値する脱着効率を得ることに成功した。
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