衝撃波とランキン渦との干渉を気体論方程式(BGK方程式)及び圧縮性ナヴィエ・ストークス方程式に基づきそれぞれ数値解析した。渦の衝撃波近傍を除く大域的な振舞いは衝撃波捕獲スキームで十分な精度が達成できることが確認された。この結果はコルモゴロフ長が衝撃波の厚みの数十倍程度の乱流と衝撃波の干渉に衝撃波捕獲スキームが適用できることを示唆するものである。さらに衝撃波異常現象に高い堅牢性を有し、接触不連続面をシャープに捕らえる高次精度の衝撃波捕獲スキームを開発した。既存の衝撃波と乱流の干渉の直接数値シミュレーションで用いられているWENOスキームよりも約半分程度の計算コストで同じ性能が達成されている。
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