アレルゲンタンパク質を定量したφ1mmのニトロセルロース膜をマルチレイヤリゾグラフィによりチップ内に内包し,複数反応場の多サンプル測定ELISAチップを開発した.本チップを用いて,直列に接続した反応場から特定のアレルゲンタンパク質のみをコンタミネーションなく検出可能であること,1次抗体量50ng以上,2次抗体量50ng以上のときに従来のマクロな系でのドットブロット法と同程度の発色が得られること,1次抗体量により発色の定量的な変化が得られることを実証した.また,検査時間の全工程を30分に短縮することに成功した.さらに,空気圧駆動による順次送液システムのプロトタイプを試作し,順次送液を検証した.
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