本研究では,電源回路の高電力密度化に必要なMHzレベル以上の周波数のスイッチング電源の開発を目標とした。MHzレベル以上の周波数において,定常時の偏差の低減,制御回路系におけるむだ時間の低減および固定周波数動作による安定性の向上を目的とし,従来の線形制御回路や非線形制御回路およびディジタル制御回路の利点を融合した制御方式を提案し,本手法の検証のため,集積化を行った提案制御ICの作成を行った。提案制御方式の有効性については,1MHz駆動のフライバック電源でシミュレーションおよび実験により検証を行い, 1.58%のロードレギュレーションと1.5%のラインレギュレーションを確認し,実用性を確認した。
|